広報誌面にスマホかざして江戸川区花火大会を体験。Youtubeでモーションキャプチャグラフィックスを活用したキャラクターが進行
Client: 江戸川区花火大会実行委員会及び江戸川区
Category: クリエイティブ/映像
Date: 2021年6月~2021年11月
経緯
新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、会場での打ち上げが2年連続で中止となった「第46回江戸川区花火大会」(主催:江戸川区花火大会実行委員会及び江戸川区)。
そこで、江戸川の夏の一大風物詩を楽しみにしていた方々に向けて、前に向かう活力を少しでもお届けしたいという想いからプロジェクトはスタートしました。
第1部 第46回江戸川区花火大会 AR(拡張現実)体験
江戸川区広報誌「広報えどがわ」に、例年の打ち上げ会場となる江戸川河川敷を舞台にした見開きの誌面を掲載。スマートフォンのカメラをかざすと、斉藤区長の掛け声とともに、約1分20秒間にわたりCGの花火が打ちあがる仕組みです。
AR技術に既存のプラットフォーム(LESSAR/COCOAR)を利用することで制作工数とコストを抑えることができました。ただ、一定の仕様制限の中でCG制作を行う必要があります。
そこで、数々の有名なプロジェクションマッピングで花火CGを手掛けてきたCGクリエイター「上平氏」にプロジェクト参加してもらい、江戸川区花火らしさを再現してもらいました。
また、CGを組み込むための誌面には、カメラマン「藤井氏」にプロジェクト参加してもらい、何日もかけて、土手の夜の写真を撮影し、1枚の作品としてもらいました。土手の夜景ということで、誌面としてある程度見栄えし、花火会場らしさも再現してもらいました。
広報えどがわに掲載誌面を最終的にDTPクリエイター「深田氏」にまとめてもらい様々な要素を形にしてもらいました。
プロジェクトメンバー
- ディレクター 井田 和義
- 渉外/調整 大場 由香里
- CG制作 上平 康太
- カメラマン 藤井 元斗
- DTP 深田 徹
第2部 Youtubeスペシャルムービー
過去の大会映像から厳選した動画を配信するために区の担当者から頂いた映像データや音声データなどを一つの動画としてまとめさせて頂きました。
ただ、過去の映像を配信するだけでなく、最新技術である「モーションキャプチャグラフィックス」を利用し、花火師キャラクター「鍵屋のアッコ」による進行やクイズなどを行いました。それにより、来年以降花火大会を100倍楽しめるコンテンツとなりました。
「モーションキャプチャグラフィックス」により、頭の動き、眼の動き、手の動きをキャプチャすることで、実際の人と同じように動かすことができます。リップシンクもあり、声優が話した言葉をソフトが認識し、自動で口の動きをコントロールします。
プロジェクトメンバー
- ディレクター/動画編集 井田 和義
- 渉外/調整 大場 由香里
- キャラクターデザイン 深田 徹
- 声優 岩本 紗依
最後に
江戸川区の誇りでもある「江戸川区花火大会」を再現するというプロジェクト。区の担当者の皆さまの熱意やクリエイターの創造性、そして、最先端技術を融合させるために、試行錯誤しながら日々向き合ってきました。
ただ、AR花火大会も過去に類をみないほどの参加数となり、多くの方と同じ想いを共有することができたのだと思います。また、スペシャルムービーについても予想を上回る方々の視聴数もあり、配信期限を延長することになるほど、区民に喜んで頂けるものになりました。