E-R図とは?

E-R図(Entity-Relationship Diagram)の「E」は「Entity(エンティティ:実体・モノ)」、「R」は「Relationship(リレーションシップ:関係・関連)」を意味します。この2つを使用し「データの関連性」を表す図であり「設計図」となります。

また、E-R図を使用したモデルとして、3つのデータモデルが存在します。このページでは「概念データモデル」を中心に学習していきます。

 

  • 概念データモデル
    経営者や業務担当者などと共有したり説明する際に理解しやすいモデルです。簡素化しつつも、データ関係が分かるように表記します。
  • 論理データモデル
    実際のシステムを考慮し、テーブルの属性(アトリビュート/カラム名/フィールド名)など表記したモデルです。
  • 物理データモデル
    データベースソフト(RDBMS)などに併せて表記や構造を併せたモデルです。

 


         

        • エンティティ(実体)
          モノ・名詞」として表せるものと考えてください。例えば「ショップ」「商品」「学校」「学生」「学科」「科目」などです。
        • リレーションシップ(関係)
          2つのエンティティを繋ぎ、関係/関連を表します。その中で「1対1」「1対多」「多対多」なども併せて表記します。

        リレーションシップ表記

        1対1

        1対多

        多対多

        E-R図の表記例

        図解のリレーション(関係)を左から順に読み解いてみよう。

        1. 学校長学校の関係
          • 学校長からみると1つの学校に所属しています。
          • 学校からみると学校長は1人だけになります。
        2. 学校学科の関係
          • 学校からみると学科は複数存在します。
          • 学科からみると学校は1校だけになります。
        3. 学科学生の関係
          • 学科からみると学生は複数所属しています。
          • 学生からみると1つの学科に所属します。
        4. 学生受講科目の関係
          • 学生からみると受講科目は複数受講することになります。
          • 受講科目からみると複数の学生が受講することになります。