業務プロセス

業務プロセスとは、「仕事の流れ(プロセス)=ビジネスプロセス」です。全ての業務は、手作業・システムで構成されており、これらの流れを把握していくこと(分析)がデータベース設計やシステム開発を行う上で必要なことです。

正直、ここが完成していない段階で次の工程に進むことは、根本的な業務改善がされず、不完全なシステムとなってしまう可能性が高いです。

 

業務プロセス→モデリング→業務モデル

この業務プロセスを分析し、第3者でも分かりやすくするために「単純化する」ことを「モデリング」。そして、そのモデリング(単純化)されたものを「モデル」と言います。さらに業務プロセスをモデリング(単純化)したものを「業務モデル」といいます。それを表す図として「BPMN(ビジネスプロセスモデリング)」があります。

今回のページでは「データの流れ」を軸に、DFD(データフロー図)を取り上げていきます。

DFDとは?

データフローダイアグラム(データフロー図)の略で、業務やシステムにおけるデータの流れを表した図となります。データの流れを把握することで、どのようなデータ構造となり、それにあわせたテーブル設計が必要なのかを考える柱になります。注意することとして、「データの流れ」だけを表すため、時間の流れや処理の順序は表しません

この単元では、DFD記号で「データストア」部分のテーブル設計を行うことになります。

販売管理システム例(DFD)

DFDで使われる記号

外部

業務プロセスに入ってくるデータの「入力データ元(発生源)」で、業務プロセス外の「人」や「組織」「システム」などを表します。または、業務プロセスから加工されたデータの「出力データ先(吸収先)」を表します。

データフロー

データの流れを表す。矢印の上下にどのようなデータを扱うか(流れるか)を記述することができる。

データストア

データの保管を表す。一般的に「データベース」を表すが、アナログな紙で保管されているものを含める場合がある。このデータストアでは、データの加工は行わないので注意しよう。

処理(プロセス)

処理を表す。外部やデータストア、また別の処理(プロセス)で加工されたデータなど、受け取ったデータを「加工」することを表す。