要件定義プロセスとは?

ユーザーの視点/ニーズ」に着目

システム開発において、「実装すべき機能」や「性能」を明確にし、ユーザのニーズを知ることが大事です。そのためには、現状のシステムを知り、「ユーザーが欲しいもの/困っているもの(ニーズ)」を洗い出すことが必要です。

※「経営者」のニーズは、企画プロセスとなるので、混同しないように注意。
※開発プロセスにでてくる「システム要件定義」とは、考える範囲が異なるので注意。

業務要件の洗い出し

システムに関わり合いをもつ「利害関係者の種類(どんな人が関わるのか?)」の識別が必要。そのうえで、業務部門の業務プロセスを洗い出し、どのような問題・ニーズ・制約があるのかなどを考えていく。その際に、業務プロセスをまとめるのにBPMN(ビジネスプロセスモデリング)、データをまとめるのにDFD(データフロー図)などである。ちなみに、アルゴリズムを表現するのにつかわれる図を「フローチャート」。

現状把握(問題)とあるべき姿

  1. 現状把握(背景)
    現状の業務を行っていくうえでの問題点、それが本当である具体例・数値・証拠(エビデンス)をもとに捉えていく。
    ※「何となくそういう感じ」「世の中そんなことを言っている」だけではなく、アンケート・ヒヤリングを実施など本当にそうなのかを調査する。
  2. 目的(あるべき姿)
    問題があることに対して、どうあればいいのか?どうあるべきか?
  3. 手段・機能
    どのような「システム機能・性能」を持つべきかを決める。
    ※ここでは、まだシステムの詳細な中身までは範囲としない。

<注意>
よく間違えるプロセスとして、「このシステムを入れないといけない」が背景・目的になってしまうことです。
その場合、必要じゃない/使いづらいシステムを開発・導入してしまう可能性が高くなります。